はじめに

日本でクリスマスといえば、きれいなイルミネーションを見ながらロマンチックにカップルで過ごしたり、家族でチキンやケーキを食べてのんびりディナー、はたまた友人同士でワイワイパーティを楽しんだりするのが一般的ですよね。でも、これって日本独特のクリスマスの過ごし方だって知っていましたか?

実は、海外では全く違う過ごし方をしたりします。そんなクリスマスの海外事情(特にアメリカ)を絡めて、意外と知らないクリスマスにまつわる8つの事実を集めてみました。豆知識として覚えておけば、今年のクリスマス会で話しのネタになるかも?

まだクリスマス気分じゃないっていう方は、Wham!のLast Christmasでも聞いて盛り上げていきましょう!


目次 

  1. NY ロックフェラーセンターの巨大クリスマスツリーの正体
  2. ツリーはすぐにはしまわない
  3. アメリカ人実はターキーを食べない
  4. ショートケーキを食べるのは日本人だけ
  5. サンタさんもギブ・アンド・テイク
  6. レゴの人気は偉大
  7. ギフトとプレゼントの違い??
  8. クリスマスカードは年賀状

1.NY ロックフェラーセンターの巨大クリスマスツリーの正体

クリスマスシーズンの旅行先に大人気のニューヨーク。クリスマスシーズンにニューヨークに行ったら必ず訪れるのがマンハッタンの中心5番街にあるRockefeller Centerですよね。毎年巨大なクリスマスツリーが飾られるとその点灯式は米国全土に中継され、何万人もの観光客を魅了します。その巨大なツリーは実は本物のツリーだということを知っている人は少なくないかもしれませんが、そのツリーは実は毎年一般家庭の裏庭からスカウトされていることをご存じでしたか?

毎年その時期近くになると、ツリースカウトの担当者はニューヨーク州アップステートからその周辺を見回り、ロックフェラーセンターのクリスマスツリーに相応しい選ばれし一本を見つけ出すのです。マンハッタンの道路を通過するには、30メートルを限度としているので、毎年21から30メートルの高さのツリーが選ばれます。

伐採されたツリーはロックフェラーセンターに無償で寄付され、その代わりに使用後は木材にしてその家庭に返すそうです。すごく寛容なシステムですよね!

ちなみに今年のツリーは、高さ28.6メートルで、過去2番目の高さを誇るとのこと。

2.ツリーはすぐにはしまわない

クリスマスのシンボルのツリーですが、日本では26日には全て消え去り、一気にお正月モードになりますよね。あっけないものです。しかし、海外ではクリスマスが終わってもすぐにはそのムードは終わりません。だいたいの家庭では1月ごろまで飾り付けと共にずっと出していて、ニューイヤーをまたいでホリデーシーズンを彩ります。

先ほどのロックフェラーセンターのツリーも、実は来年の1月7日まで点灯しています。せっかくきれいに飾りつけたクリスマスツリー。少しでも長く見ていたいですもんね。

ひな人形はすぐにしまわないとお嫁に行けない・・と言われますが、クリスマスツリーにはそんな言い伝えはないので、今年はいつもより長く、お正月直前までのんびりホリデーシーズンを楽しんでみるのはいかがでしょうか。

3.実はターキーを食べないアメリカ人

海外のクリスマスディナーでは七面鳥を食べるというイメージが強いですが、アメリカでは実はそういった習慣はありません。なぜかというと、クリスマスのひと月前のThanksgiving (感謝祭)で皆がもうターキーを食べているからです。ターキーを食べる習慣は、実はイギリスからアメリカに渡ったと言われています。イギリスではまだクリスマスにターキーを食べる所もありますが、アメリカではそのターキーを感謝祭で食べると定着して以来、その他の肉を食べるのが主流になりました。ローストビーフやポーク、ハムなどが好まれます。ターキーでおなかいっぱいになった11月からまだ1か月。さすがに同じものは勘弁…と思うのも不思議じゃないですよね。

そして、チキンを食べるというのは、日本ならではの独特の習慣。チキンは、ビーフやポークと比べると低価格なことから、海外ではスペシャルなディナーでチキンが出ることはあまりないようです。どちらかと言えば、鶏肉は普段の食卓に出るものなんですね。

ちなみに感謝祭がない他の国、南米や欧米ではクリスマスにターキーを食べる習慣はばっちりありますよ

4.ショートケーキを食べるのは日本人だけ

クリスマスケーキと言えば、一般的なのが白い生クリームにいちごが乗った丸いショートケーキですよね。チョコレートケーキや丸太型もケーキもありますが、やっぱり王道なのはスポンジケーキ。でも、海外ではスポンジケーキを食べる習慣はあまりなく、ほとんどがパウンドケーキやドライフルーツが入ったフルーツケーキ、パイなどが主流です。日本でショートケーキを習慣ができたのは実は不二家の戦略だとか。

ちなみに!

「ショートケーキ」はアメリカではShort Cakeとは言いません。Short Cakeはさくさくした生地に生クリームなどをのせたまったく別のデザートで、日本で言うショートケーキは英語ではSponge Cake(スポンジケージ)と言うので気を付けてくださいね。

5.サンタさんもギブ・アンド・テイク

サンタさんが来る24日の夜、子供たちがサンタさんのためにミルクとクッキーを置いておく習慣があるってご存知でしたか?これは1930年代ごろから始まった習慣のようで、その起源はその頃に起きた大不況。もらうだけでなく、自分の何かを分けて、感謝の気持ちを忘れないようにと、親が子供に教えたかったからなのだとか。アメリカでは子供の大好物のミルクとクッキーの組み合わせが主流ですが、フランスではワインをあげるなど、国や文化によってそれぞれのサンタさんに差し出すものが異なるそうです。置いていったミルクやクッキーがなくなっているのを見て、サンタさんが来た!とはしゃぐ子供たちが目に浮かびますね。

また、トナカイさんのためのにんじんをも置いていく子も。なんともかわいらしい習慣ですよね。まさしくギブ・アンド・テイクの精神です。

6.レゴの人気は偉大

そんな子供たちに世界共通で大人気のプレゼントと言えば、レゴ。クリスマスシーズンになると、なんと毎秒28セットのレゴが売られるって知っていましたか??毎秒ですよ!年間を通しても毎秒7セットのレゴが売られるようですが、クリスマスの時期にもなるその4倍。 どれくらいすごいかというと、毎分1,680セット、1時間に100,800セットが世界中で売られているということです。恐るべしLEGO。

7.ギフトとプレゼントの違い??

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クリスマスのみに関連することではないのですが、「贈り物」という英単語に関しての豆知識をひとつ。GiftPresentは同じよ「贈り物」という意味ですが、実は微妙に意味合いが違うことをご存じでしょうか?

Present は特別な機会、例えば誕生日、ウェディング、クリスマスなどに、愛情や気持ちを表した「贈り物」であるのに対して、Gift はそれらの機会を含め、もっと広くいつでも渡せる「贈り物」であり、気持ちよりもどちらかといえばお金などの価値があるものを表します。そしてPresentよりフォーマルな印象です。少しややこしいですが、例えば家族に渡すのはChristmas Present で、店舗などでお客様に渡すのはChristmas Gift と、使い分けるのが正しいでしょう。

8.クリスマスカードは年賀状

日本では新年の挨拶として年賀状を出しますが、海外ではクリスマスカードを出して、年末と新年の挨拶をまとめてします。特にアメリカではその習慣は強く根付いていて、毎年なんと20億枚超のクリスマスカードが売られます。近年ではeカードも普及してきて、それに加え5億のeカードが送られるとのこと。そして、様々なシーンでグリーティングカードを送る習慣がありますが、このクリスマスカードは全カードの種類の中で60%の売り上げをつくっています。やっぱりみんなクリスマスが大好きなのですね。日本の年賀状発送に並ぶ大イベントです。

ちなみに日本で毎年送られる年賀状の枚数は、近年減ってきたとは言え現在でも30億枚超え。アメリカの人口の3分の1しかない日本でこんなに年賀状が送られるのも驚きですよね。アメリカでは主に親族や親しい友人にクリスマスカードを送るのに対し、日本ではビジネス関連の知人などにも幅広く年賀状を送るのが理由でしょう。

さいごに

クリスマスにまつわる豆知識、いくつ知っていましたか?新しい発見をするのはいくつになっても楽しいですよね。海外の文化を知ることは自分の文化をより深く知ることに繋がります。eikaiwaNOWの先生と、カフェレッスンでクリスマスについて話してみるのも面白いかもしれません。

それでは、Merry Christmas!!


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