はじめに

12月も半ばに入り、街中もクリスマス一色になっていますね。
毎年この時期になると、いたるところでクリスマスソングが流れていますが、今回はその中でも昔から定番人気の曲Wham!のLast Christmasを取り上げたいと思います。
30年も前にリリースされたこの曲、一度も耳にしたことない人なんていないのでは、というくらい有名ですよね。
そしてこのLast Christmas、歌詞の意味がわからなくてもメロディーがきれいで口ずさみやすく、この時期の結婚式・披露宴・二次会なんかでも使われたりすると思いますが、本当は悲しくて切ない失恋ソングだってご存知でしたか?

歌詞の意味を追いながら、役立つフレーズをいくつか学んじゃいましょう。


目次

全体の歌詞の紹介の後〜 
1.  the very next day

2. Once bitten and twice shy
3. catch my eye
4. recognize
5. it's been a year
6. I mean it
7. fool me



Last Christmas, I gave you my heart
去年のクリスマス、僕は君に心を捧げたんだ
But the very next day (*1), You gave it away
でも君はすぐ次の日、それを捨て去ってしまったね
This year, to save me from tears
今年は、もう泣きたくないから
I'll give it to someone special
他の特別な誰かにあげることにしたよ

(※ 繰り返し)

Once bitten and twice shy (*2)
「一度噛まれると二度目は臆病になる」よね
I keep my distance but you still catch my eye (*3)
(僕は君から)距離を置いているけど、やっぱり君は僕の目を奪うんだ

Tell me baby do you recognize me? (*4)
教えてよ、僕のことまだ覚えてる?
Well it's been a year (*5), it doesn't surprise me
まああれからもう1年も経つから、(忘れてても)驚かないけどね

(Happy Christmas!) I wrapped it up and sent it
(ハッピークリスマス!)僕は包んで送ったんだ
With a note saying "I Love You" I meant it (*6)
「愛している」というメモを添えてね、本気だったんだ
Now I know what a fool I've been
僕がどんなにバカだったか、今ならわかるよ
But if you kissed me now I know you'd fool me again (*7)
でも、もしも今君が僕にキスをしてきたら、きっと僕はまた騙されちゃうんだろうけど

A crowded room, friends with tired eyes
混み合った部屋、疲れた目をした友人たち
I'm hiding from you and your soul of ice
僕は、君と(君の)氷のような心から隠れている
My God I thought you were someone to rely on
ああ、君のこと心から信頼できる人だと思っていたよ
Me? I guess I was a shoulder to cry on
僕?僕はきっと泣きたい時に肩を貸すだけの都合のいい相手だったんだね

※2
A face on a lover with a fire in his heart
心に火を灯した恋人の顔
A man under cover but you tore me apart
隠していたけど、君は僕の心を引き裂いたんだ

Now I've found a real love you'll never fool me again
でも今、本物の愛を見つけたんだ、君は二度と僕を騙せないよ

(※2 繰り返し)

Maybe next year
多分来年は
I'll give it to someone, I'll give it to someone special
他の人に、他の特別な人に愛を捧げるよ
special
someone
someone
特別な、誰かに、誰かに・・・

1. the very next day

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the next day「翌日」veryをつけることで、「すぐ次の日」と強調しています。
私たちに一番馴染みがあるのはvery beautifulやvery muchのように形容詞が続く形が多いですが、このようにvery + 名詞「まさしくその」「ちょうどその」のように直後に続く名詞を強調する時に使える便利な形なので、是非使ってみてください。

<例文>
Don't give up until the very end!
最後の最後まで諦めないで!

That's the very thing I was looking for!
それこそ私がずっと探していたものだわ。

2. Once bitten and twice shy

「一度噛まれると二度目は臆病になる」という意味のことわざです。
日本では「羮(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」に当たりますが、かみくだいて言うと「前の失敗に懲りて、二度目からは度を越して用心深くなる」という意味です。

3. catch my eyes

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「〜の目を引く、目につく、目を奪う」という意味です。

<例文>
He tried really hard to catch her eyes.
彼は彼女の目を引こうと必死だった。

4. recognize / recognise

recognizeはアメリカ英語、recogniseはイギリス英語で使われることが多いですが、zとsのスペル違い以外は全く同じです。
「認識する、(以前と同じもの・人であると)わかる、見覚えがある」の意味で、例えば知り合いの誰かがその日とてもやつれてゲッソリしていたり、全く違うファッションだったりして気がつかなかった時に、I couldn't recognize you!「あなたってわからなかったよ!」のように使ったりします。

5. it's been a year

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It's been + 期間「もう〜も経つね」の意味でよく使われるフレーズです。ちなみに、it'sはit has beenの略です。

<例文>
I can't believe it's already been 10 years since we first met!
私たちが最初に出会ってからもう10年も経つなんて信じられないよ。

6. I mean it

「本気だよ、本気で言ってるよ」の意味で、ここではmeanの過去形のI meant itが使われていますね。
相手が信じてくれなかったりする時に、「(冗談じゃなくて)本当だよ!」という時など、日常会話にも結構よく出てくるフレーズです。否定形でI didn't mean it.だと「そんなつもりじゃなかったんだ」の意味になります。

7. fool me

xmas-couple

foolは名詞で「ばか者」なことはご存知の方多いと思いますが、動詞で「バカな真似をする、ふざける、〜をバカにする、騙す」の意味もあります。ここでは「彼女にバカにされた、だまされた」ということを強調するために使われているようです。

最後に

いかがでしたか?

I've found a real love「本物の愛を見つけたんだ」と言いながら、最後にmaybe「多分」と言っているあたり、まだまだ元カノのことを引きずっている感じ出てますよね(笑)。
よく知っている曲でも一度歌詞の意味を理解すると、同じ曲を聴くのでもまたさらに深く楽しむことができると思います。

クリスマスソング以外にも「この曲の歌詞わかると面白いよ」なんておすすめは是非eikaiwaNOWの先生に聞いてみてくださいね。

クリスマスまであと1週間ちょっとです。恋人、家族、友達と素敵な時間をお過ごしください。


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