はじめに

みなさまは、まだ文字も読めないような小さい子供が実際にどのように英語を習得するのか、そして「あたち、しゃんしゃい(私、3歳)」と言うような子供特有の幼児語の英語版がどんな風なのか興味ありませんか。

今回は少しプライベートになりますが、我が子(3歳)の幼児英語についてご紹介させていただきます。


目次

1. ルー大柴現象
2. 主語があいまい
3. 過去形があいまい
4. 複数形もあいまい
5. 間違えて覚えている色々


1. ルー大柴現象

芸能人のルー大柴さんはご存知ですよね。「寝耳にウォーター(寝耳に水)」「バカもホリデーホリデー言え(馬鹿も休み休み言え)」などは一度聞くとなかなか忘れられません(笑)。
この「ルー大柴現象」は子供に限らず、日本人が英語を覚えようとする時に多くの人が経験してしまうのではないでしょうか。意識的にネタのように使う人から、本当に無意識で出てしまう人までいると思いますが、もう少し詳しく分類してみると、日本文の中に英単語が混在するパターンと、英文の中に日本語が混在するパターンに分けられます。

guy-english

<日本文の中に英単語>

parkのtreeにgreenのcaterpillarがいたよ!
公園の木に、緑の毛虫がいたよ。

upstairsにiPad、findしなかった。
2階にiPadなかった。

wash handsしないとsnack食べれないの?
手を洗わないとおやつ食べれないの?

mommy、もうbrush teethした?
ママ、もう歯磨いた?

mommy, carrotとtomato, buyしないの?
ママ、人参とトマト買わないの?(しかも、tomatoをトメィトゥと発音・・)

pet shopのcat、take homeしたかった〜。
ペットショップの猫、家に連れて帰りたかった〜。

全部実際に我が子が言っていた文です(汗)。
かなりルー大柴入ってますよね。人混みで大きな声で言われると、周りの視線が痛すぎました。。さすがに"meとtogetherしようぜ〜”とは言いませんが(笑)、同じにおいを感じます。

<英文の中に日本語>

I don't like this からいやつ〜.
この辛いやつ、好きじゃない。

I want to have that プチプチ drink.
あのプチプチの飲み物飲みたい。
(タピオカティーのことでした)

Can you 抱っこ me?
I can't 抱っこ you now.
抱っこしてくれる?
今は抱っこできないよ。

これは、「抱っこ」という日本語にぴったり当てはまる英語がないから、こうなってしまう気がします。英語では、子供を抱き上げる動作はpick him/her upですが、抱っこしたままの状態はhold him/herになります。でも、日本語の「抱っこ」は一連の動作を含めての抱っこですもんね。素晴らしく便利な言葉だと思います。
ちなみに我が家では、応用編(?)として、sitting 抱っこ「座ったまま膝の上での抱っこ」、standing 抱っこ「立って抱っこ」、moving 抱っこ「抱っこしたまま歩く(寝付かせの時など)」も日常的に使われていました(笑)。

基本的にこの「英文の中に日本語が混じるパターン」は、英語で簡単な文章が組み立てられるけど、英単語のボキャブラリーが少なくて、英語で何て言うかわからない時に出てきますね。

2. 主語があいまい

english-girl-dictionary

うちの娘に限ってなのかもしれませんが、英語を覚えたての頃はほとんど全ての主語が"she"でした。

(動物園で象などを見て)
Mommy, look! She's so big! 
ママ、見て!大きいね!

(その動物がメスであれば正解なのですが・・)

(海の船を見て)
She is moving so fast!
早く動いてるね!

(フランス語なら、確かに船はsheですけどね)

(私に向かって)
Mommy, how did she do that?
ママ、どうやってやったの?

(私に話しかけているので、本来ならばyouを使う)

Where is daddy? She's not home yet?
パパはどこ?まだ家に帰ってきてないの?

(パパはheですw)

これは、本人全く気がついていなかったので、まずは女の子はsheで、男の子はheだよと教えたら、sheとheの使い分けはだいぶできるようになりました。

あとは、これも我が子に限ってなのかもしれませんが、be動詞もかなりあやしくて、I areとかshe/he are、またはYou wasとかになってしまうことが多々あります・・・。

3. 過去形があいまい

english-boy

これは、ネイティブのイングリッシュスピーカーの子供でもよくあることのようです。過去形は-edというパターンに何でも当てはめてしまい、不規則動詞(go-went-goneや、see-saw-seen、catch-caught-caughtなど)が使えない状態です。

We goed to the park yesterday.
昨日公園に行ったよね。

(正しくはwent

Did you saw it?
それ見た?

(正しくはsee

I didn't forgotted!
忘れてなかった!

(正しくはforget。forgettedと間違える子も多いようです)

ほとんどの動詞は-edで過去形になるので、納得といえば納得の間違い方ですよね。
でも不規則動詞って意外とたくさんあるんです。不規則なので決まったルールはなく、もうひたすら使って覚えるしかないのは子供も大人も同じですね。

4. 複数形もあいまい

english-dice

これもネイティブの子供もよく間違えることの一つのようです。
過去形と同じく、複数は名詞+sというパターンで覚えているので、不規則の複数形に対応しきれません。

I saw mouses today.
今日ねずみ見たよ!

(正しくはmouseの複数形、mice

There are lots of mans in here.
ここに男の人多いね。

(正しくはmanの複数形、men

People is waiting over there.
あそこでみんな待ってるね。

(正しくはare

最後のだけちょっと種類が違いますが、peopleは複数形にならずして複数を表すのですが、sのついていない単数形だからisかと思うんでしょうが、違うんですよね。

5. 間違えて覚えている色々

english-boy-cool

I'm walking be carefully.
気をつけて歩いてるよ。

(beは不要)

よく私や周りが"Be careful!"「気をつけて」と言うので、be carefulで一つの言葉だと覚えているのだな、と思いました。一応carefulからcarefullyに活用させたところはそれなりに頑張ってますけどね(笑)。

How many のりs do you have?
I have, 1, 2, 3... 3 のりs!

のり何枚持ってる?
(私は)1、2、3・・・、3枚!

ごはんの途中で海苔を数えている時にこの会話をしてきました。
日本語の名詞は単数、複数、加算、不可算など全く気にしなくていいのに、3歳の娘は英語を覚えてきているがために、海苔でも3枚あれば"3 海苔s"になってしまうことが新鮮に感じました。

Yes, your majesty. / Thank you, your majesty.
はい、女王陛下。/ ありがとうございます、女王陛下。

ディズニーの「不思議な国のアリス」の中で、ハートの女王に遭遇したシーンでアリスが言ったセリフがよほど気に入ったらしく、3歳の娘が私や祖母に使うのです。間違えているというか、面白がって使っているのだとは思いますが、日常会話ではまず使わないはずのフレーズですよね(笑)。

最後に・・・

english-swing

いかがでしたか?

英語圏で育つ子供だって最初からペラペラ完璧な英語を話せるわけじゃないんです。みんな間違えを何回も繰り返しながらだんだんと覚えていくのは大人も子供も同じだと思うと、安心かつやる気が出てきますよね。

そんなわけで、失敗を恐れず、むしろ失敗は成功の元なので、どんどん恥ずかしがらずに英語を使ってみることが英語上達の一番の近道なのかもしれません。

eikaiwaNOWの先生陣も、意味さえ伝われば間違いを直さない先生もいれば、文法の間違いを逐一訂正してくれる先生もいると思います。自分がどうして欲しいのか、先生と話し合ってベストな方法を見つけてくださいね!


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