はじめに

私怒ってます。「英語に敬語はない」って言った人どこの誰ですか!…なんて(笑)別に怒ってはいないですが、本当にこれを信じている人って多いんですよね。

確かに日本語と比べると、尊敬語や謙遜語などのややこしいルールはありません。ですが、英語にだって敬語は存在するし、ネイティブは相手やシチュエーションに合わせてワードチョイスや話し方を変えています。特にビジネス英会話では、丁寧な言い回しや物腰の柔らかい英語は好まれます

と言うわけで、今回はネイティブが使う英語の敬語や丁寧な表現を使いこなす4つのポイントをご紹介します。

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リアルビジネス英会話ネイティブが使う英語の敬語や丁寧な表現の4つのポイント

目次

  1. 10段階ある英語の丁寧語・敬語
  2. 何かお願いをする時に便利な丁寧な表現
  3. 一人称・二人称の主語を避けて遠回しに言う方法
  4. 交渉に便利な「譲歩」

【リアルビジネス英会話】ネイティブが使う英語の敬語や丁寧な表現の4つのポイント

1.  10段階ある英語の丁寧語・敬語!?

【リアルビジネス英会話】ネイティブが使う英語の敬語や丁寧な表現の4つのポイント

英語にはおおよそ10段階の丁寧な表現があるって知っていましたか?

著者が大昔渡米したての頃、ホストマザーに「Will you close the cartain?(カーテン締めてくれない?)」など、Will youを使った表現でお願いをされていたのに慣れていたので、現地のネイティブはCanよりWill使うんだ!と勝手に思い込み、当時のアメリカ人の彼にも同じように「Will you pick me up from school?(学校に迎えに来てくれるよね?)」など、同じ表現を使ってお願いをしていたら、「その言い方、結構上から目線だよ。あんまりいい気分しないかな。」と言われたことがありました。

「ホストマザー、上から目線だったんかい!」と心なかで若干突っ込みながら学んだのを覚えています。(笑)

では、10段階の英語の丁寧語・敬語を見てみましょう。
(*訳は丁寧さをわかりやすくするためにしているものです。)
 

1. Pass me the salt.
塩取って。

2. Please pass me the salt.
塩を取ってくださいよ。

3. Will you pass me the salt?
塩を取ってくれるよね。

4. Can you pass me the salt?
塩を取ってくれますか?

5. Would you (possibly) pass me the salt?
塩を取っていただけますか?

6. Could you (possibly) pass me the salt?
塩を取っていただけますでしょうか?

7. Would you mind passing me the salt?
塩を取っていただけること

8. Would it be possible for you to pass me the salt?
塩を取っていただくことは可能でしょうか?

9. I was wondering if you could (possibly) pass me the salt?
塩を取っていただけないかな〜と思っています。

10. Would you mind if I asked you to  pass me the salt?
塩を取っていただけますかとお願いしたらお気を悪くされますでしょうか?

 

2.  何かお願いをする時に便利な丁寧な表現

日常英会話ならCan you...?やWill you...?で済ませられますが、ビジネス英会話だとそうもいきません。目上の人やクライアント・取引先の人などに何かをお願いすることも多々ありますよね。そんな時はこのフレーズが便利!

I was wondering if you could...

上で勉強した英語の敬語・丁寧語の10段階の9番に使われている表現です。過去進行形で使うことが多いですが、I wonder if you could...でもOKです。was wonderingの方が少し丁寧に聞こえます。このフレーズはネイティブもよく使う便利な言い回しなので、丸暗記してさらっと出てくるようにしておいた方が良いかもしれません。
 

Do you mind if I ask you to...

mindは「嫌がる、迷惑がる」と言う意味がありますので、直訳すると「私が…をお願いしたら迷惑ですか?」となります。ど直球な人が多いアメリカ人でも、こうしてクッションを効かせた表現を使うんです!
 

I would really appreciate if you could... 

appreciateは「感謝する」と言う意味がありますので、「...をしてくださったら私は本当に感謝いたします。」となります。reallyはあってもなくても大丈夫ですが、あった方が感謝の気持ちの強さが強調されます。
 

3. Youを主語にせずに、遠回しに言う方法

ネイティブが使う英語の敬語や丁寧な表現を使いこなす

日本語でもそうですが、誰かを注意する時やネガティブな内容の話をする時、「あなた」を主語にするのを避けて言うと少し柔らかく聞こえますよね。実は英語でも同じ手法が使われます。「You」で特定される個人を主語に持ってこないことで、その個人を攻撃するようなニュアンスを避けることができます。

例えば、この二つの文章だと、下の文章の方が少しだけ柔らかく聞こえますよね。

You need to improve the business proposal you turned in this morning. 
君は今朝提出した企画書を改善する必要がある。

The business proposal you turned in this morning needs to be improved. 
君の提出した企画書は改善が必要だ。

 

4.  ビジネス交渉に便利な「譲歩」

ネイティブが使う英語の敬語や丁寧な表現を使いこなす

英語での値引きの交渉や契約交渉の際って難易度高めですよね。そこで便利な「譲歩」の表現をご紹介。

「譲歩」って?

自分の主張の一部または全部を曲げて、相手の意見と折り合いをつけること。

と三省堂 大辞林には書かれていますが、実は英文法での「譲歩」は少し意味が異なります。英文法では、「〜だが…する」といった意味を持つ構文を指し、必ずしも自分の意見を曲げると言うことではありません。

ビジネス交渉の場で活用されているのが、この英文法の「譲歩」を使って、一旦相手の意見を肯定した後に自分の意見を主張すること。相手の一旦受け入れてて相手に心の余裕を産んでから、自分の意見を展開するんです!そう、ビジネス英会話ではもってこいの武器ってわけです!

ビジネ英会話に使える「譲歩」の表現

  • It's  true that ... but...
  • No doubt ... but ...
  • Certainly... but...

最後に

さて、これであなたも世界に通用する物腰が柔らかいビジネスマン・ビジネスウーマンに近ずいたのではないでしょうか?さらに実戦で使えるように鍛えたいと言う方は、eikaiwaNOWのネイティブの先生とマンツーマンレッスンはいかがですか?


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